2017年11月16日木曜日

涙の匂い! 『夜廻り猫』が面白い


『エデンの東北』や『泣きたい日のクスリ』の漫画家・深谷かほるさんが、twitterで毎日1話ずつ更新していた『夜廻り猫』。野良猫の遠藤平蔵は夜の街を歩いては、涙の匂いを嗅ぎつけて悩める人にそっと寄り添う。泣ける話も笑える話もほろ苦い思い出をつついてくる話もあり、twitterで徐々に広まって書籍化にこぎつけ、そろそろ3巻が出ます。
登場人物も登場猫も魅力的で、深谷さんの過去作品のキャラクターもちょこちょこゲスト出演します。
お気に入りは「先生」とその飼い猫「宙さん」のコンビですね。あんぱんを軽く焼いてバターを挟んだのものは、おやつにするには高カロリーですかね。

2017年11月14日火曜日

アニメも漫画も良かった『ACCA13区監察課』


なんとなく観てみたアニメが面白かったので、漫画も買ってみたらやっぱり面白かったという自分的ヒット作が『ACCA13区監察課』。舞台は13の自治区からなるドーワー王国。監察課の副課長であるジーンが各区に出張する中で耳にするクーデターの噂。組織のトップである5長官の会談。友人の怪しい動き。ジーン自信の謎。様々な要素が入り組んだドラマ展開が魅力的ですが、読み終わってしばらくして思い出すのはジーンが通うパン屋さん。たくさんの種類の食パンが並び、「何々味を何センチで何枚」と注文するスタイルに、なんとも言えない憧れを感じます。
アニメでは親友ニーノの声優・津田健次郎さんの演技が良かったですね。

2014年8月19日火曜日

『アオイホノオ』がおもしろすぎる!

札幌在住の漫画家・島本和彦が月刊少年サンデーこと「ゲッサン」で連載中の漫画『アオイホノオ』をご存知ですか?
ドラマ24でドラマ化されて現在絶賛放送中です。
ドラマ『アオイホノオ』公式ページ

1980年代の大阪芸術大学を舞台に、島本氏を思わせる主人公・焔モユル(ほのおもゆる)とその同級生たちを描く青春群像コメディ漫画…?
実はこの同級生たちが豪華なんです。後にガイナックスを設立する庵野ヒデアキ、赤井タカミ、山賀ヒロユキの3人に、アニメ会社ボンズの社長になる南マサヒコもいます。
主人公の焔くんは漫画家を目指しつつアニメーターにも憧れて、自分の才能に無根拠な自信を持っているという、ありがちな若者。みなさんも覚えがありませんか? なんでもできるつもりで何もしない自分に。「できるとわかっているからやらない」と言い訳しつつ、実際は「できないことを証明されたくないからやらない」という臆病さ。
焔くんは、そんな青春の恥ずかしい部分、いわゆる「黒歴史」を思い出させます。
そして庵野たちは、そんな焔くんの自信を思い切り打ち砕くのです。

青春群像劇でもあり、アニメ史漫画でもあるこの作品、漫画もドラマも面白いので、ぜひ御覧ください。



ところで、大学1年生といえば18歳や19歳ですよね。柳楽優弥はまだしも、安田顕が大学生を演じるとは…。いや、でもすごくそれっぽいんですよね。